つい◯◯しちゃってない?〜それって依存症かも〜|ウォンバットさんたちのメインビジュアル つい◯◯しちゃってない?〜それって依存症かも〜|ウォンバットさんたちのメインビジュアル

依存症の正しい知識をわかりやすくしたPDF資料をご用意しておりますので、
ダウンロードしてご活用ください。

リーフレットダウンロード

依存症ってなに?

本を読むウォンバットさんたち

特定の何かに心を奪われ、「やめたくても、やめられない」状態になることです。

人が「依存」する対象は様々ですが、代表的なものに、アルコール・薬物・ギャンブル等があります。このような特定の物質や行為・過程に対して、「やめたくても、やめられない」「ほどほどにできない」状態をいわゆる「依存症」といいます。

※医学的定義では、ある特定の「物質の使用」に関して「ほどほどにできない」状態に陥る状態を依存症と呼びますが、本サイトでは「行為や過程」に関してそのような状態に陥ることも含めて「依存症」として表現しています。

依存症の診断には専門的な知識が必要ですが、特に大切なのは本人や家族が苦痛を感じていないか、生活に困りごとが生じてないか、という点です。本人や家族の健全な社会生活に支障が出ないように、どうすべきかを考えなくてはなりません。

もっと詳しく見る

  • 依存症には2種類あります。

    依存症とは「やめたくてもやめられない」状態に陥ることですが、その種類は大きく分けて2種類あります。一つは、「物質への依存」で、もう一つは、「プロセスへの依存」です。
    まず「物質への依存」ですが、アルコールや薬物といった精神に依存する物質を原因とする依存症状のことを指します。依存性のある物質の摂取を繰り返すことによって、以前と同じ量や回数では満足できなくなり、次第に使う量や回数が増えていき、使い続けなければ気が済まなくなり、自分でもコントロールできなくなってしまいます。(一部の物質依存では使う量が増えないこともあります)
    一方の「プロセスへの依存」は、物質ではなく特定の行為や過程に必要以上に熱中し、のめりこんでしまう症状のことを指します。比較的よく知られているのはギャンブルへの依存でしょう。
    どちらにも共通していることは、「繰り返す」「より強い刺激を求める」「やめようとしてもやめられない」「いつも頭から離れない」という4つの特徴がだんだんと出てくることです。

  • 問題は「誰かが困ること」です。

    アルコール、薬物、ギャンブル…依存しているものは人それぞれですが、依存症に共通することは、家族とのケンカが増える、生活リズムがくずれる、体調をくずす、お金を使いすぎるなど何かしらの問題が起きているのにも関わらず、「ほどほどにできない」「やめられない」状態に陥っているということです。このような状態にある場合、依存症と同じように対応を考える必要があるといえます。
    依存症のことを考えるときに大事なのは、「そのことによって本人や家族が苦痛を感じているのかどうか」「生活に困りごとが生じているのかどうか」ということです。本人や家族が苦しんでいるのであれば、それは「改善が必要な状態」ですので、依存症に関する正しい知識を身に付け、適切な対応をとっていくことが必要といえます。

どうしてやめられないの?

アルコール依存症、ギャンブル依存症、薬物依存症のイラスト

コントロール障害(自分の意思でやめられない病気)になってしまっているからです。

人は誰しも、不安や緊張を和らげたり、嫌なことを忘れたりするために、ある特定の行為をすることがありますが、それを繰り返しているうちに脳の回路が変化して、自分の意思ではやめられない状態になってしまうことがあります。これが、依存症という脳の病気です。周囲がいくら責めても、本人がいくら反省や後悔をしても、また繰り返してしまうのは脳の問題なのです。決して「根性がない」とか「意志が弱い」からではありません。「依存症」は、条件さえ揃えば、誰でもなる可能性があり、特別な人だけがなるわけではないのです。依存症は特定の行為を「自分の意思でやめたり、減らしたりできない病気」です。

もっと詳しく見る

  • 脳の仕組みを知りましょう。

    なぜ自分の意志ではやめられない状態になってしまうのか。その鍵は「脳」にあります。まずは脳の仕組みについて、依存対象物質の一つであるアルコールの摂取を例にして学びましょう。私たちが物事を考えたり感じたりできるのは、脳の中で神経細胞がさまざまな情報伝達を行っているからです。しかし、アルコールが体内に入ると、脳に侵入し、情報伝達の働きに影響を与えます。
    アルコールだけでなく、薬物でも同様ですが、これらの物質を摂取すると、私たちの脳内ではドパミンという快楽物質が分泌されます。この快楽物質が脳内に放出されると、中枢神経が興奮し、それが「快感・よろこび」につながります。この感覚を、脳が報酬(ごほうび)というふうに認識すると、その報酬(ごほうび)を求める回路が脳内にできあがります。アルコールを例にしましたが、ギャンブル等で味わうスリルや興奮といった行動でも、同じように脳の中で報酬を求める回路が働いているのではないかと言われています。

  • エスカレートするのは脳の仕業が影響している可能性があります。

    脳内に報酬を求める回路ができあがり、アルコールや薬物を体に取り込む行動が習慣化されると、快楽物質が強制的に分泌されることが繰り返されます。そうすると、次第に喜びを感じる中枢神経の機能が低下していきます。「快感・よろこび」が感じにくくなるにつれ、以前のような強い快感や喜びを得ようと、ますますアルコールや薬物の量や頻度が増えていきます。すると、ますます「快感・よろこび」は感じにくくなり、焦燥感や不安、物足りなさばかりが増していく…という悪循環に陥っていきます。
    いったんこのような状態に陥ると、ほどほどにできなくなったり、ほどほどが続かなくなったりしてしまい、もはや自分の意志でコントロールすることは非常に困難になります。脳が報酬(ごほうび)を求めてエスカレートしているため、本人が「やめたい」と思ってもどうにもならないのです。意志の弱さや性格の問題でもなく、もちろん最初から「依存しよう」と思ってなるものではなく、脳の仕業なのです。条件さえ揃えば誰でも依存症になる可能性があり、特別な人だけがなるわけではないのはこのような理由からなのです。

依存症って何が問題なの?

転ぶフェアリーさん

依存対象のことを大事にしすぎることで、自分や家族の生活に不都合が生じます。

飲酒や薬物使用、ギャンブルなどの行為を繰り返すことによって脳の状態が変化し、自分で自分の欲求をコントロールできなくなってしまいます。だんだんと飲酒や薬物使用、ギャンブルなどの行為を第一に考えるようになってしまい、他のことがおろそかになり、社会生活をしていく上で優先しなければいけない色々な活動を選択することができなくなっていくのです。その結果、次のようなことが起こり、自分や家族の健全な社会生活に悪影響を及ぼす可能性があります。

【悪影響の例】

  • ・睡眠や食事が疎かになり、本人の健康を害す。
  • ・嘘をついて、家族との関係を悪化させる。
  • ・仕事や学校を休みがちになり、続かなくなる。
  • ・隠れて借金をしたり、お金を工面するために手段を選ばなくなる。

もっと詳しく見る

  • 本人の身体や心に悪影響を及ぼします。

    私達は、生活の中でいろいろなことを優先(選択)しながら生きています。
    例えば、私達は、毎日、無意識に「食べること」、「寝ること」や「大切な人と楽しく過ごすこと」を優先(選択)して生きています。なぜなら、人間が健康に生きていくために「毎日適切な食事をとること」、「毎日適切な睡眠をとること」や「大切な人と楽しく過ごすこと」が必要なことだからです。
    しかし依存症になり、脳が報酬(ごほうび)を求めてエスカレートした状態になると、正しい選択ができなくなり、生活の中の優先順位が変わってきます。睡眠や食事を疎かにしたり、家族との大切な時間を削るようになったりと、これまで健康に生活していくために優先していたことよりも飲酒や薬物使用、ギャンブルなどを優先してしまい、結果、本人の身体や心に悪影響を及ぼします。
    さらに依存症が進むと、飲酒や薬物使用、ギャンブルなどのために仕事を休んだり、借金をしたりするようになることもあります。お酒を飲んだり、薬物を使用したり、ギャンブルをしたりすることで、一時的にストレスが発散できたり、リラックスできたりするのですが、ほどほどにできなくなると、その代償として、自分の健康な身体や心が損なわれていってしまうのです。

  • 周りの人の生活に悪影響を及ぼします。

    依存症は、適切な治療をしないと、量や頻度がだんだんと増えていく進行性の病気です。依存状態が進んでいくと、本人だけの問題ではおさまらず、家族や周りの人を巻き込んでいきます。家族や周囲の人との人間関係よりも、飲酒や薬物使用、ギャンブルなどを優先してしまうために、家族に嘘をついたり、借金をしたり、飲酒や薬物使用、ギャンブルなどしていることを隠したりする行為は、よくある依存症の症状です。
    依存症は「病気」であるため、専門の相談機関や医療機関に頼ることで解決に向かうことができる問題でもあります。しかし、本人は病気という自覚がない(または認めない)ことが多く、家族も正しい知識がないままに、「自分の家族がこんな状態で恥ずかしい」「世間にバレたらどうしよう」という思いから、誰にも相談できず、なんとか本人の起こした問題の尻拭いをし、隠そうとしてしまいます。
    依存症は「意思で特定の物質や行為をやめたり、減らしたりできなくなる病気」ですので、本人の意思のみで治すことはできません。むしろ、適切な対応をしなければ、少しずつ症状は悪化していくと言われています。本人のつく嘘に傷つけられたり、本人の代わりにお金を工面して借金を返済したり…そのような生活を続けているうちに、家族もだんだんと、本来望んでいた生活、健康的な生活を送ることが難しくなっていってしまうのです。

依存症って治るの?

治る?と、聞くカモノハシさん

「回復」することは可能です!

「依存症」になると、飲酒や薬物使用、ギャンブルなどを「ほどほどに」できなくなるといわれています。しかし、様々な助けを借りながら、止め続けることで「飲酒や薬物使用、ギャンブルなどに頼らない生き方」をしていくことは可能です。依存症は糖尿病や高血圧のような慢性疾患といわれています。ですので、しっかりとした付き合い方が大切です。もし回復途上で、「止め続ける」ことに失敗したときは、そこからまた「止め続ける」ことを再開することも大切です。
「止め続ける」ためには、正直に自分の気持ちを言える場所があることや、孤立しないことが大切です。依存症は誰でも陥る可能性のある病気であり、決して恥ずかしいものではありません。本人や家族だけで抱え込まないで、早めに専門の機関に相談しましょう。

相談窓口を探す

もっと詳しく見る

  • 「止め続ける」ことが大切です。

    いったん報酬(ごほうび)を求める回路が脳内にできあがってしまうと、脳を以前の状態に戻すことは難しいと言われています。しかし、様々な助けを借りながら「回復」に向かっていくことはできます。「止め続ける」生活を続ければ、問題のない社会生活を営むことも可能となります。「止め続ける」には飲酒や薬物使用、ギャンブルなどをしたいときにどのように避けるか、飲酒や薬物使用、ギャンブルなど以外のことをする時間をどのように増やすかが大切です。

  • 一人で抱え込まないでください。

    依存症とは、脳内に報酬(ごほうび)を求める回路ができあがり、コントロール喪失に陥ってしまい、ほどほどにできなくなる脳の病気と言われています。意志や気持ちで解決しようとしてもうまくいきませんし、何度やめようと決意しても条件が揃うとまたやってしまうということを繰り返します。また、家族が何かをしたから止めさせられるものでもありません。
    対応法としては、専門医療機関やお近くの保健所、精神保健福祉センターといった行政機関に相談し、専門家から適切なアドバイスを得ながら回復に向かう方法があります。また、依存症の問題を抱えた人同士でミーティングや情報交換を行いながら、回復を目指していく「自助グループ」に参加するという方法やリハビリ施設を利用する方法もあります。保健所や精神保健福祉センターに相談すれば、「自助グループ」や「リハビリ施設」についても教えてもらうことができます。
    保健所や精神保健福祉センターなどの行政機関・自助グループの詳細は、「リンク集・相談窓口」をご覧ください。

周りに「依存症かも…」という人がいたらどうすればいいの?

デビルさんが依存症の人を叱るイラストと禁止のマーク

「叱責」や「処罰」ではなく対処法を学びましょう。周りにも相談しましょう。

依存症は、欲求をコントロールできなくなる「病気」です。しかし本人は自覚がなく気づかないため、何度も気持ちだけでコントロールしようとして失敗します。そのため、周囲がいくら根性論で本人を責めても、問題は解決しません。「叱責」や「処罰」だけでは、むしろ状況を悪化させてしまいます。
本人が回復の必要性を自覚するまでには時間がかかることも多いため、まずは、周囲の方が専門の機関に相談して、「適切なサポート」のしかたを知ることから始めましょう。

相談窓口を探す

もっと詳しく見る

  • 依存症を正しく理解した上で、本人に接することが大切です。

    ほとんどの場合、依存症の当事者は、「自分は依存症だ」と気づくことは出来ません。そのため、明らかに問題がある状態であっても、「やめようとすればやめられる」「あの人に比べたら大丈夫」という発言をし、その問題に向き合えないとしないケースが多いとされています。また、隠れてやっているのに「もうやめた」と嘘をついたり、「もうやらない」という約束を破ったりしてしまうのも依存症の典型的な症状です。本人も「自分の意思ではやめられない病気になっている」ということを自覚できていないのです。
    依存症当事者に対して「やめられないこと」を責めたり、嘘や約束を破られたことを怒ることで本人を追い詰めると、本人はストレスを感じ、それを解消しようと、余計にアルコールや薬物、ギャンブルなどに頼るようになっていくことが多いといわれています。
    このような場合、本人を追い詰めずに、自分の気持ちを伝えることが有効といわれています。借金を肩代わりする、本人の代わりに会社へ休みの連絡をするなどと、本人が起こした問題の尻拭いをするのも逆効果です。なんとか愛情で立ち直らせたいと家族が献身的に尻拭いをすると、本人は自分の問題に直面することなく、アルコールや薬物、ギャンブルなどを続けていくことができてしまいます。

  • 勇気をもって専門の機関に相談しましょう!

    依存症は「脳の病気」であるため、家族などの周囲の人たちでなんとかしようとしても、問題は解決しません。適切な接し方を知っていないと、状況をますますこじらせてしまうこともあります。本人に対してどのような対応をすればいいのか、家族自身のストレスを軽減するにはどうすればいいのかなど、きちんとした知識を得ることは非常に大切です。そこで、自助グループや家族会に参加することや、地域にある保健所や精神保健福祉センターといった専門の行政機関に相談する方法があります。
    行政機関に相談するにあたっては、最初から本人を連れていく必要もありません。連絡を取ると、適切な対処法についてアドバイスをもらうことができます。
    また、情報を知る、悩みを解決するという観点では、依存症の家族を持つ人たちが悩みを分かち合い、共有し、連携することでお互いを支えあう「家族会」に参加してみるのも一つの方法です。保健所や精神保健福祉センターに相談すれば、「家族会」などについても教えてもらうことが可能です。
    家族会に参加することや、専門機関で正しい対処法を聞くことは恥ずかしいことではありません。自分達だけで悩まず、専門の機関に相談しましょう。
    依存症の相談を受け付けている行政機関・家族会の詳細は、「リンク集・相談窓口」をご覧ください。

PAGE TOP